加勢川上り

 昨日(10月17日)加勢川江津湖まで上っていった。私の親父が所有していた13フィートの釣り船を親父が亡くなって形見分けとして伯父にあげていた。伯父はその後もういっそうの木造の川船を取得した。この川船は私の川尻の実家近くの橋のたもとに係留していた。釣り船はもっと下流天明に係留していた。しかし、田に水を引く時期になり下流の堰が閉まり、水面が上昇したときに実家近くに移動させた。そしてその上の堰が開く時期に妻の実家近くの江津湖に移動させようと考えていた。緑川河川管理事務所に尋ねてみると、10月18日に堰が開くと言うことであった。そこで、電話で確認すると「もう開いています。」という返事だった。そこで昨日娘を勤務先に送って行った後、実際に確認に行った。水量も十分ということで、友人のM氏と加勢川上りをすることにした。M氏の仕事が午前中にあり、14時にM氏を迎えに行き、川尻に行った。ところが川の水面が下がっている。釣り船も石垣の上にひっかかっている。そうだ朝は流れが止まっていたが、水が流れている。そうだ朝は満潮の影響を受けていたのだ。釣り船をおろせることができるだろうか。棒でやっとおろすことができた。ヨット船外機を持って帰って来ていたので、それを取り付けて出発した。堰は開いていたので難なく通過できた。しかし、すぐ上に、ウォーターレタスを流さないためにワイアーを通したオイルフェンス状のものが取り付けてある。これを通過しなければならない。エンジンをあげ、ワイアーに乗って船を引っ張って何とか通過できた。しかし、川が浅く至る所に瀬がある。よく見ていくのだが、水が濁っていたなかなか見えない。所々でこの瀬にエンジンがひっかかってします。船から下りて、エンジンを回転できるところまで押さなければならない。結構流れも速い。江津湖まで行けないかもしれない、という思いがよぎる。これを何度か繰り返した。また、エンジンが止まってしまうこともあった。それは川藻がスクリューに絡んでしまったのだ。エンジンをあげ、川藻を取り除かなければならない。これを繰り返して進んだ。さああの橋をくぐれば江津湖は近い。そう思って近づくと、何と言うことだ橋桁にネットが張ってあるのがわかった。これもウォーターレタス下流に流さないためである。これでは江津湖に行けない。どうしようと思った時にわずかな隙間を見つけた。その隙間をかろうじて抜けて進むことができた。しかし、日没が近づいてきた。暗くなる前につけるだろうか。太陽は見えなくなり、だんだん暗くなっていく。やっと江津湖へ入った。ボート艇庫前の桟橋が見えたときにはかなり暗くなっていた。桟橋に舫をとる頃には、夜になっていた。かろうじてセーフである。とんだ冒険旅行になってしまった。