島原にいく

 先日の浦島太郎杯のヨットレースに参加したとき、八代大島の桟橋に係留したとき、島原のツネさんの「TRADE WIND」がLaputaに横抱きに係留された。そのとき、「普賢岳噴火以来島原港に行っていない。以前は小涌園ホテル前の桟橋に係留していたが、現在浅くなっていると聞いた。ヨットを一時係留できるところはありませんか。」と尋ねた。いろいろ教えてもらったが、十分にはわからなかった。そこで6月20日は実際に島原に行ってみることにした。
 出航前は少しは風があったが、出てみるとほとんど無風状態であった。そこで島原までは機走で行った。島原港入港のところでツネさんに電話をしてみると、「ヨットが止まっているだろう。そこに係留しなさい。10分ぐらいでそこに行く。」と言われた。島原港に入港してみると、小涌園ホテル前の桟橋に2艇のヨットが係留してあった。桟橋に直接係留しているのは、ラダーをキックアップした艇である。おそらくセンターボーダー艇であろう。確かに浅い。その艇の少し離れた横に係留してあったのが、TRADE WINDである。それに横抱きさせて頂いた。桟橋に直接横抱きさせるのは無理だが、槍付けならば係留可能なようである。
 しばらくすると、ツネさんが来られた。そして、係留可能な場所を案内してもらった。いくつか係留可能な場所があった。地元の人のだから知っているから行けるところである。案内してもらったから行けるが、知らないヨットは行くことを躊躇するだろうなあ、と思うところである。もとの小涌園ホテル前に戻って、ツネさんと別れて帰港することにした。ツネさんありがとうございました。
 帰路につくと風が少し増してきた。セイルを上げて帆走に切り替えた。そしてレギュラージブとフルメインには少しつよすぎる位に風が吹いてきた。Laputaは快調に走った。成会津に近づいたので、エンジンをかけると、警告音が鳴った。冷却水は出ている。ヒールしているから燃料が残り少ないことを警告しているのだろうか。とりあえず、スローで港にはいることにした。桟橋にもやったあと燃料を満タンにしてみた。しかし、警告音は鳴りやまない。オイルゲージを見てみた。オイルは汚れてはいない。オイルも確かに下限のレベルではあるが入っている。何を警告しているのだろうか。おそらくオイル不足を警告しているのだろう。今度オイルを買ってきて継ぎ足してみよう。しかしはっきりした原因はわからない。
 もう一つ不幸があった。寄港後帰り支度をして、枝桟橋に艇を引きつけていたロープを解いて、枝桟橋から艇を離すためにロープを付け替えようとしていて、ロープの端がクリートにひっかかっているのをはずそうと力を入れて引いたら、突然はずれて私は枝桟橋から海に落ちてしまった。自力で桟橋にあがることはできたが、携帯電話は真っ暗な画面になってしまっていた。残念。