超「超整理法」を読んで

 野口悠紀雄氏の『超整理法』や『ホームページにオフィスを作る』をこれまで読んできた。そして、その一環としてこのブログを書き始めた。つまり、本を読んだり、見たり聞いたりして考えたことをこのブログに書いていこうと思ったからである。そして多くの人からご意見を賜ることができるならば、と思ったからである。つまり自分のオフィスとしてこのブログを利用しようと思ったのである。しかし、読む本は小説で「ああおもしろかった。」で終わっていた。また、英会話の勉強と称してGYAOの映画を見てばかりであった。これも「ああおもしろかった。」で終わってしまっていた。『超「超整理法」』の本は買ってきて途中まで読んではいたが、止まってしまっていた。読む小説がなくなったので、『超「超整理法」』を読んでみた。インターネット、IT技術の発達によってインターネット上にオフィスを作ることが現実になってきた。またそれが有用であることがわかった。検索技術の発達によって、情報を蓄積する必要がなくなってきている。
 野口悠紀夫氏は次のように述べている。

>>「知りたいことがあれば、ウェブの検索でほとんど何でもわかるようになった」とこれまでの章で述べてきた。では、知的作業は、これで完了だろうか? インターネット時代においては、PCと検索エンジンとデータベースが、人間の頭脳に代わって知的作業を行ってくれるのだろうか? 
 そんなこと、決してない。なぜなら、ここには知的作業における最も重要なプロセスが欠落しているからだ。それは「問題設定」『仮説の構築』、そして「モデルの活用」である。
 これらは、いずれもウェブからは得られない。したがって、新しい時代における知的労働者の最重要課題は、この三つを実行しうる能力の確保だ。知的作業の正否は、この三つによって決まる。<<野口悠紀雄『超「超整理法」』p.230
 その通りだと思う。その能力を育成することが教育の目標であると思う。これらの能力を私は「知識を生み出す力」「方法知的学力」と呼び、この学力を育成する方法の開発やこの能力を測定評価するテスト問題の開発に在職中に努めてきた。そして、社会系教科教育学会や全国社会科教育学会で発表してきた。これらをふまえて、これらを整理するとともにここに述べていって見たいと思う。ご意見御指導を賜りたい。