ユウカファミリイロード

 天気が良かった。そこで娘のOFF TIME(PANASONICの折りたたみ電動アシスト自転車[rakuten:time-time:10000393:detail]
で、ユウカファミリイロード(熊本・山鹿自転車専用道路)を行ってみることにした。この道に在職中、通勤途中で交差していて気になっていた。いつかこの道をサイクリングしてみようと思っていた。今日の新聞折り込みのチラシでwサスペンション付きの折りたたみマウンテンバイクの安売りが載っていた。買うかどうか迷っていた。良いとは思うのだが、2つの点でひっかかるのだ。1つは、適切な保管場所がないのである。もう1つは、アシスト機能がなくても大丈夫だろうかという不安である。そこで、娘のアシスト自転車でこのユウカファミリイロードを通って山鹿まで行ってみようと思い立った。
 熊本市の京町台を超えて西里線におりた。貢町からユウカファミリイロードに入った。車の通らない自転車専用道路は交通事故の心配がない。もちろん一般道路と交差しているので、交差点では一旦停止して左右の確認は必要である。段差もなくサスペンションなしの自転車でもスムーズに走ることができる。水田の稲穂も頭を垂れていて秋を感じる。心地よい風を感じながらゆっくりと走った。アシスト自転車なので、軽くペダルを踏めば前進することができる。高低差も少なくこの道路ならばアシスト自転車でなくても良いのではないかと思った。しかし、植木駅をすぎ田原坂あたりになると、長い登りになった。アシストなしでも十分に自転車で上るのは可能な緩やかな勾配である。しかし私にとっては少ししんどいだろうなあ。しかし、アシスト自転車なので楽に超えることができた。
 菊池川にさしかかった。鮎を釣っている人がいる。若い頃知人に誘われて菊池川に瀬張り漁にきたことを思い出した。瀬張り漁とは網を川の瀬に張り、そこに泳いで鮎を追い込んで捕らえるという漁である。あまり技術はいらなかったようで結構とれた。鮎釣りはともづりのようだ。これはかなりの技術が必要なのだろう。なぜなら、おとりの鮎とかかった鮎との動きを感じ分けなければならないのだから、経験が必要だろう。どのくらいちがうものなのだろうか。
 菊池川を越えたあたりから尻が痛くなってきた。充電量も減少してきた。これは復路ではアシストができなくなりそうである。アシストを切ってみた。平坦な所では少し重くなってはくるがさほどではない。しかし、緩い登りでも登りになるとかなり重くなる。そこで、登りだけアシストのスイッチを入れることにした。
 あと10kmになった。そろそろ引き返そうかと思っていたが、いっそのこと終点まで行ってみよう。これは折りたたみ自転車なので、バスにも乗せてもらえるのではないだろうか。もし乗せてもらえるならばバスで帰ろう。だめだったらかなりしんどいが自転車をこいで帰れば良いではないか。そう考えた。景色も良い。風も心地よい。終点まで行こう、と決めた。
 終点についた。「サイクルターミナル」の案内表示がある。「サイクルターミナル」とはいったいどんな施設なのだろう。そこに行けば、折りたたみ自転車を入れるバッグを売っているのではないだろうか。バスに自転車を積めるかどうかの情報も得られるのではないだろうか。そう考えて行ってみることにした。案内表示には750m先とある。結構きつい勾配の坂である。ついてみると、そこは貸し自転車の施設であった。変わり自転車もあった。しかし人はいない。呼び鈴はあった。休業日ではないのだが、私が必要としたものはないので引き返してバス停を探すことにした。しかし、その前に折りたたんだ状態に固定するヒモが必要である。ヒモが落ちていないか探しながら一般道をゆっくりと走った。ヒモがあった。よしこれで固定できる。次はバス停である。国道3号線熊本方面の案内表示があった。そこでそちらに行くと山鹿バスセンターがあった。バスセンターに行って、この自転車を折りたたんでバスに積むことができるかどうか尋ねた。okとの返事である。そこで自転車を折りたたんでヒモで固定した。そしてしょっていたバッグのベルトを取り付けて肩にかけることができるようにした。バスに乗り込んで帰ってきた。
 20インチの折りたたみ自転車だったので、バスに積み込みができたが、折りたたみ自転車でも26インチの自転車ではバスには無理なようである。
 初秋の気持ちよい小旅行だった。