梅雨が明けると

 九州地方は7月6日に梅雨が明けた。真夏が到来した。梅雨が明けて真夏が到来すると私はある敵との戦いを始めなければならない。この戦いは私が小学5年の時から始まり現在も続いている。おそらく私が死ぬまでこの戦いは続くのだろう。当時は私は有力な武器を持っていなかった。そのため不利な戦いだった。現在は武器が進歩して私の方が有利になった。梅雨は敵に味方する。梅雨の援軍を得て敵はその勢力を拡大し我が物顔に振る舞う。梅雨が明けて真夏が到来すると私はその敵に挑むのである。だいたい九州は夏休み入りと梅雨明けがほぼ同時である。小学5年の時に、夏休みにはいるとこの敵に挑むことが私に義務づけられのである。その敵は雑草である。
 その当時我が家の庭は約200坪ほどあった。日本庭園になっていた。現在は加勢川の河川改修によりなくなってしまった。当時は電動や動力式の刈り払い機や芝刈り機などはなかった。このためすべてを手作業で行わなければならなかった。炎天下の中、手作業だけの除草を朝9時に作業を開始し、5時に終了する作業を10日続けなければならなかった。終わる頃には最初に除草したところの草が伸びてきているのである。

 今年の梅雨明けは例年より早い。このため戦いは早く開始された。と言っても現在は庭と呼べるような広さはない。また、ナイロンカッターという、強力な武器もある。楽勝である。しかし敵はしぶとい。油断は禁物である。
 昨日は菜園の除草を行った。菜園の雑草は勢力が強く作物を覆い尽くしていた。何が植えられているのかわからないような状態であった。2時間ほど手作業だけによる除草を行った。除草できたところは全体の1/3ほどである。この1/3ほどの所に植えられている作物が判明した。トウモロコシ、ピーマン、エンドウ豆、なすびである。梅雨前には小さな実をつけていたピーマンは虫に食われていて実は一つもない状態であった。なすびは多くの実をつけていて収穫できた。エンドウ豆も収穫可能なようである。トウモロコシは小さな実をつけて茶髪をのぞかせていた。収穫するまでにはまだまだである。今年始めた菜園である。無農薬で栽培しているので、虫に食われるのは仕方がない。これも自然との共生なのだろう。また、食糧自給率を少しでも上げることになるのであろうと、思っている。
 今日は、家の周りの除草を行った。ここでは、ナイロンカッターという強力な助っ人いるので早くすんだ。しかし、強力な助っ人に働いてもらうためには、準備と後かたづけが必要である。

 敵はしぶとい。戦いは続くのであろう。